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非常用発電機の価格はいくら?20kVA・100kVAなど容量別の公表価格

最終更新:2026年9月12日

非常用発電機の価格はいくら?20kVA・100kVAなど容量別の公表価格発電機の種類・選び方非常用発電機の価格はいくら?20kVA・100kVAなど容量別の公表価格

非常用発電機の価格は、本体・設置工事・維持費の3つに分かれます。本体だけなら公表価格が資料で確認でき、容量20/25kVAで404万円、80/100kVAで824万円という水準です(積算資料公表価格版2026年9月号)。

ただし、この金額は本体の公表価格であり、搬入・基礎・電気接続・燃料設備・試験は含まれません。防音仕様を選べば同じ容量帯でも金額が大きく動きます。この記事では、確認できる実額を示したうえで、見積書のどこを比べれば総額の違いが分かるのかを整理しました。相見積もりで金額が大きく違うときに、値引きの差なのか工事範囲の差なのかを切り分けられるようにしています。

目次
  1. 非常用発電機の価格は3つに分かれる
  2. 容量別の価格は404万円から
    1. 公表価格を交渉の材料にする
  3. 同じ容量でも価格が2.5倍違う
  4. 価格に含まれない設置工事費
    1. 見積書で範囲を確認する聞き方
  5. 更新工事の価格は撤去で変わる
  6. 価格を左右する工事中の仮設電源
  7. 価格に効く維持費と点検の費用
  8. 非常用発電機の価格を比較する
  9. 非常用発電機の価格のFAQ

非常用発電機の価格は3つに分かれる

比較するときは、本体、工事、維持の3つを分けて並べます。総額だけを見比べると、工事範囲の広い見積もりが高く見え、後から追加費用が出る見積もりが安く見えてしまいます。

非常用発電機の価格は3つに分かれる
区分含まれるもの確認の仕方
本体・制御発電機、原動機、制御盤、始動装置、オプション出力・電圧・周波数・相数をそろえて比較
設置工事搬入、基礎、配線、燃料配管、排気・換気、試験どこまでを担当するかを工事区分表で確認
維持費点検、負荷運転・内部観察等、消耗品、燃料年間の費用と、6年周期でかかる費用を分ける

見積もりを依頼する前に、この3区分で内訳を出してほしいと伝えておくと、各社の様式が違っても比較しやすくなります。

容量別の価格は404万円から

建設物価調査会の積算資料公表価格版には、ディーゼル発電機の公表価格が容量別に掲載されています。2026年9月号(p.291)に載る価格は次のとおりです(いずれも税別・本体1台あたり)。

容量別の価格は404万円から
製品名容量(kVA)公表価格
IDG3100MC3.1986,000円
DGM25MKC-D20/254,040,000円
DGM450MK37/454,100,000円
DGM600MK50/604,970,000円
DGM1000MI-D80/1008,240,000円
DCA-150LSIE125/15013,240,000円

一覧に掲載があるのは150kVA前後までで、200kVA・500kVA・1000kVAといった大容量帯は今回確認した範囲に掲載がありません。大きな容量ほど個別の見積もりが前提になり、価格の相場という形では示しにくくなります。

容量の表記は資料のままです。定格の条件は機種の仕様書で確認してください。公表価格とは、標準価格や定価にあたる位置づけで示される金額です。実際の取引では割引されることがあり、見積書の金額がこの水準と違っていても直ちに高い安いの判断にはなりません。

公表価格を交渉の材料にする

相手の言い値だけで判断すると、機器の価格が妥当かを検討できません。同じ容量帯の公表価格を手元に置いておけば、見積書の本体価格がどの程度の位置にあるかを聞く材料になります。値引き率を競わせるのではなく、何が含まれているかを説明してもらうために使ってください。

公表価格は号ごとに改定されます。掲載号と確認日を控えておくと、時間が経ってから見直すときに比較の起点がずれません。設備の予算を複数年で組む場合は、更新のたびに最新号を確認しましょう。

同じ容量でも価格が2.5倍違う

仕様が変われば本体価格は大きく動きます。同じ80/100kVA帯でも、DGM1000MI-Dが824万円、PDGM1000ISMが2,070万円と、同じ資料の中で2.5倍の差があります。

同じ容量でも価格が2.5倍違う
製品名容量(kVA)公表価格
DGM1000MI-D80/1008,240,000円
PDGM1000ISM80/10020,700,000円
PDG1150ISM100/11520,700,000円

容量だけを並べた表で価格を比べると、この差の理由が見えません。防音の仕様、外箱の構造、付属する装置の違いが金額に表れるため、比較表には容量と併せて仕様の条件を書いてください。音の扱いは騒音の記事で整理しています。

価格に含まれない設置工事費

本体の価格には、据え付けて使える状態にするまでの工事が入っていません。搬入経路の改修や基礎の施工が必要なら、その分だけ総額が上がります。

  • 搬入・揚重:クレーン、開口部の改修、床の養生。
  • 基礎・据付:基礎工事、アンカー、防振。
  • 電気:配線、接続、制御盤の改修、切替装置。
  • 燃料:タンク、配管、油面計、受け皿。
  • 排気・給換気:排気管、消音器、ダクト、換気設備。
  • 試験・引渡し:試運転、記録、完成図書、取扱説明。

これらをまとめた金額が設置費用です。自家発電設備の設置費用は本体と同等かそれ以上になることもあり、本体価格だけで予算を組むと不足します。

屋上に設置する場合と地上の機械室に設置する場合では、揚重と建築側の条件が変わります。同じ容量の機種でも工事費が数百万円単位で動くのはこのためです。設置場所の条件は設置基準の記事で確認できます。

見積書で範囲を確認する聞き方

「一式」とだけ書かれた項目は、範囲が読み取れません。数量と単位、対象となる設備名を書いた明細を依頼してください。会社ごとに様式が違っても、同じ粒度の明細がそろえば比較できます。

見積書で範囲を確認する聞き方
あいまいになりやすい項目確認する質問
搬入・揚重クレーンの手配、開口部の改修、休日作業の割増を含むか
既設設備の流用どの盤・配管を残し、どこを新設するか
試験どの試験を、どの条件で実施するか
届出の代行消防・電気・環境のどの手続きを担当するか

更新工事の価格は撤去で変わる

既設機の入れ替えでは、新設にない費用が加わります。撤去と搬出、工事中の電源確保、既存設備の流用範囲の3点が、見積もりの差になりやすい項目です。

更新工事の価格は撤去で変わる
更新で加わる費用確認する質問
撤去・搬出・処分どこまでを撤去し、処分費は含まれるか
仮設電源仮設機の運搬・設置・接続・燃料・監視を含むか
既存流用の範囲どの盤・配管・タンクを残し、どこを新設するか
停止時間切替に必要な日数と、止められる設備の範囲

撤去と仮設を含めた総額が更新費用です。新設と同じ本体を選んでも、既設の条件によって総額は変わります。

「既設盤を流用」と書かれた見積もりは、流用する範囲を図で示してもらってください。会社ごとに前提が違うと、本体価格を比べても総額の判断になりません。更新の相談先は設置・更新会社の比較にまとめています。

価格を左右する工事中の仮設電源

既設機を止めてから新しい設備が動くまでの間、必要な電源をどう確保するかで費用が変わります。仮設の発電機を手配する場合は、機器のレンタル料だけでなく運搬、接続、燃料、監視まで含めて見積もってもらいます。

  • 仮設機の容量と台数。守る負荷を絞れば小さくできる。
  • 運搬と設置の費用、設置場所の確保。
  • 接続と切り離しの電気工事、切替の手順。
  • 稼働中の燃料補給と監視の体制。
  • 雨天や夜間作業になった場合の扱い。

工事の期間を短くできれば仮設の費用も下がります。止められる回路と止められない回路を先に仕分けし、仮設が本当に必要な範囲を絞り込んでください。停電させてよい時間帯が確保できるなら、仮設を使わない工程を組める場合もあります。

この検討は、更新工事の見積もりを比べるときに最も差が出る部分です。各社に同じ停止条件を伝えないと、仮設の前提が違ったまま金額だけを比べることになります。

価格に効く維持費と点検の費用

導入後は、点検と消耗品の費用が毎年かかります。加えて、運転性能の確認である負荷運転または内部観察等は6年に1回の周期で実施するため、その年だけ費用が増えます。

  • 毎年:機器点検(6か月に1回)、総合点検(1年に1回)。
  • 6年ごと:負荷運転または内部観察等。
  • 随時:潤滑油、冷却水、フィルター類、始動用蓄電池の交換。
  • 随時:燃料の補充と入れ替え。

予防的な保全策として消耗品を交換していれば、運転性能に係る点検の扱いが変わります。年間の保守契約に何が含まれるかを確認し、6年目の費用も含めて総額を見てください。点検の中身は点検項目の記事、試験の条件は負荷試験の記事で解説しています。

非常用発電機の価格を比較する

比較の精度は、渡す資料の精度で決まります。各社に同じ条件を伝え、同じ区分で内訳を出してもらえば、金額の差がどこから来ているかを説明できます。

  • 停電時に給電する負荷の一覧と、必要な運転時間。
  • 既設機の銘板情報(メーカー、型式、製造番号、定格出力)。
  • 設置場所の寸法、搬入経路、給排気と燃料の条件。
  • 工事中に止められる設備と、その時間帯。

容量の決め方は容量計算の記事、耐用年数と更新の判断は耐用年数の記事で整理しました。補助金の活用を検討する場合は、年度ごとの募集状況を必ず確認してください。

機種の候補を絞る段階ではメーカー10社の比較表、保守まで含めた相談先はメンテナンス会社の比較をご覧ください。

参照:けんせつPlaza・ディーゼル発電機の価格(積算資料公表価格版2026年9月号 p.291)/総務省消防庁・自家発電設備の点検基準等の改正/国税庁・耐用年数の適用等に関する取扱通達 第2節 建物附属設備(2026年9月12日確認)

非常用発電機の価格のFAQ

非常用発電機の本体価格はいくらですか?

積算資料公表価格版2026年9月号では、容量20/25kVAのディーゼル発電機が404万円、80/100kVAが824万円で掲載されています(税別・本体1台あたり)。公表価格は標準価格にあたり、実際の取引では割引されることがあります。

同じ容量なのに見積金額が違うのはなぜですか?

仕様と工事範囲の違いです。同じ80/100kVA帯でも公表価格が824万円の機種と2,070万円の機種があり、さらに搬入・基礎・電気接続・燃料設備・試験の範囲によって総額が変わります。

導入後にかかる費用はどのくらいですか?

機器点検(6か月に1回)と総合点検(1年に1回)の費用が毎年かかり、運転性能の確認である負荷運転または内部観察等は6年に1回の周期で実施します。消耗品の交換と燃料費も別に見込んでください。

この記事を書いた人

執筆・編集:非常用発電機ナビ 編集部

非常用発電機の導入・更新・メンテナンスを検討する施設管理者のための比較ガイドです。会社情報は各社公式サイト、制度の説明は行政の公表資料を参照し、対応範囲と依頼前の確認事項を整理しています。

最終更新:2026年9月12日